日々の酩酊戯言
そんなものは軽く蹴飛ばされてしまうのだ 2008/07/24 11:35:47
昨日。
母に白髪を染めてくれと頼まれたので開店前に来てもらった。
ピーチクパーチク夢中で自分の話をし終えた後、母がハッと驚いた表情で云った。



“あんたそのシャツまだ着てるの?”



僕はお気に入りの黄色のボーリングシャツを着ていた。
十九歳の時に池袋の古着屋で買ったもんだから、十八年も着ているってことですな。
当時で古着だったから、どのくらい前のもんなのだろう。
今やスッカリ色も褪せ、生地もすり減っている。
マニアは多分コレを“イイ味出てるね〜”と云ってくれるのだろうが、還暦をとうに過ぎたマイマザーには理解出来る由もナッシング。



“服も買えないの?情けないわね〜”



母は嘆くのである。
ビンテージなどと云う言葉なんぞ知る由もない。
“trf”をトリュフと読んでしまう強者なのだから。




必死で縦落ちさせようとしていたジーンズも洗濯機で洗われた。
床に放り投げてあったエロ本が本棚に発行月順にキチンと並べられていたこともあった。
初めて女の子を家に連れてったときも、幼少時の恥ずかしい想い出(オバケが恐くて一人で寝られなかったことや、コウンを学校帰りにモラシングしたことね)をこれでもかってぐらい彼女に話された。



“アンタ達、避妊はしっかりしなさいよ!
傷つくのは女の子なのよ!”



などと、童貞&処女だった僕等に云う。
必死で作ったガンプラを甥っ子の遊び道具として渡してしまい、僕のシャアザク&シャアズゴは無惨な姿で帰ってきた。
シールド部分には愛犬サクラの歯形までついていた。
偉大なる母上の前では、少年の浪漫なんぞ石ころのように蹴飛ばされてしまうのである。




男の浪漫も簡単に蹴飛ばされる。



“結婚式で「ニュー・シネマ・パラダイス」のテーマ曲をピアノ連弾出来たらイイな〜”



瞳をキラキラさせてそう語る気色悪いオレに女性は無邪気に言い放つ。



“これ一人で弾けるよ〜”



ヌハー!
膝から崩れ落ちたのは云うまでもない。
歯も全部抜けた。
一人じゃ意味がない。
オレはキミと連弾がしたいんだ!
そんな叫びは届くわけもない。
空しい…



親愛なる女性の皆々様。
ディズニーランドで結婚したいと云うアナタの気持ちを笑顔で受け入れてくれる男性がいたら、その人を大切にしてあげてね。




好きなコに想いが届かぬと嘆く我が友よ。
うざいと云われようと鬱陶しいと思われようと空気読めないのかな〜と揶揄されようとも、キミのあのコを憶う気持ちは美しい。
恥ずかしがる事はない。
誰も痛々しいなどとは思ってないよ。
好きな人がいるってのは素晴らしいよ。
胸を張るべきだ。




んじゃ股。
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