Music Menu


THE BEGINNING AND THE END
CLIFFORD BROWN

CK 66491 / COLUMBIA (1952)

  1. I COME FROM JAMAICA
  2. IDA RED
  3. WALKIN'
  4. NIGHT IN TUNISIA
  5. DONNA LEE
天才ジャズ・トランペッター,クリフォード・ブラウン.
彼のジャズ人生は本当に短かったけれど,輝くような名演がいくつも残されている.

1930年生まれ.1952年初録音.1954年からドラムのマックス・ローチと組んでハード・バップの最盛期を盛り上げた.しかし,1956年6月26日,自動車事故のため死亡.あまりにも早すぎる天才の死だった.

本作は,1952年の初録音と1956年6月25日(亡くなる前夜)のライブを収録したものだ.
したがって,構成としては非常にマニアックであり,1,2曲目と,3〜5曲目とで雰囲気も全く異なる,マニアのためのアルバムと言える.
しかしながら,一般的にも本作が名盤として人気があるのは,その脂がのりきった,伸び盛りの,明日のジャズを追いかけている,クリフォード・ブラウンの名演が収録されているからに他ならない.

でも,本作のレビューを,ここ,記念すべき1回目の DOODLIN' のディスク・レビューで "敢えて" 取り上げたのは,上記の理由からではない.
この,1曲目の雰囲気が,まさに今の DOODLIN' を一番ぴったり表しているような気がしたからである.

なんだか分からないインパクト.
なんだか分からない期待感.
混沌とした雰囲気のシンプルな曲.
燃え滾る想いとクールなこだわり.
躍動し絡み合うリズム.
饒舌な,わずか2分36秒.
天才の予感.

もちろん,クリフォードのように夭折であってはならない.
「もしも今も,クリフォードがいたら..」のような夢のような空間を,これからの DOODLIN' に期待しているのである.
(max)