人はそれを宝物と呼ぶ

おおよそ30年前、そのアートワークを見た瞬間にビリビリと震えが来たのを覚えています。
当時はアナログ盤でって感覚がなくて、CD盤を購入したのですが、それも今は実家にでもあるのかしら。どうかしら。

そんなことも久しく忘れていたのですが、ついこの間フラッと入ったリサイクルショップでこれを見つけた瞬間、あのときと全く同じビリビリが全身を駆け抜けたんだった。

大好きなんですよ、このジャケット。
随分前に、国分寺のレコード屋で壁に飾られているのを見つけたのですが、なんだか凄く高価で手が出せなかったんです。
それがいきなり目の前に現れ、しかも当時の定価以下の1000円だったのだから、人生って面白い。
私は迷わずゲットしたのでした。

で、これまた面白いのが、正直このアルバムに収められている曲があんまり好きじゃないっつーところ。
スカパラもケン・イシイも好きなんですが、このアレンジは私のツボには入らなかったんです。

ただただ、この大友克洋先生が描いたアートワークがひたすらカッコいい。
なんなんでしょうね、この凄まじい魅力。
ってことでビシリとフレームインして飾ることにしました。
これを観るたびに、フワッと少年時代に戻るような感覚を味わえるわけです。
最高じゃないですか。

多分、こういうもの。
こういう感覚。
こういう体験のことを宝物と呼ぶのだと思います。
何人たりとも侵害させぬマイサンクチュアリなわけです。

股旅。

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