2025年 6月16日
本日、爆発的にさりげなく DOODLIN’ BARBER SHOP は、所沢市三ヶ島に移転してジャスト10年となりました。
これもひとえに、お客様方 & 大切な友人たち & 家族のお力添えのおかげと、海よりも深く感謝しております
ありがとうございます!
今後ともご支援とご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
DOODLIN’ BARBER SHOP 店主 高崎哲平 拝
2025年 6月16日
本日、爆発的にさりげなく DOODLIN’ BARBER SHOP は、所沢市三ヶ島に移転してジャスト10年となりました。
これもひとえに、お客様方 & 大切な友人たち & 家族のお力添えのおかげと、海よりも深く感謝しております
ありがとうございます!
今後ともご支援とご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
DOODLIN’ BARBER SHOP 店主 高崎哲平 拝
開店から21年間 愛用してきた仕事用のワゴンがとうとう壊れてしまいました。
数ヶ月前にはタオルスチーマーが、つい先週にはトリマーがゴートゥーヘヴン。
こういうのって何故だか重なるし続きますよね。
で、このレッドワゴンを新調したわけですが、これがすこぶる良い。
その存在感が好き。
良い買い物をさせていただきました。
と同時に、奥にしまってたヘミングウェイのポスターも飾ってみました。
さらにレコードプレイヤーを照らしていたエジソンバルブの照明もカムバック。
うむ、いい感じ。
きっと、しまっていた間に熟成されたのではないだろうか。
林先生は「いつやる?今でしょ!」と叫びましたが、私は逆もまたあると思うのです。
「いつやる?今じゃないでしょ!」
この見極めも出来たら、より良い人生になるのでは?と思うのです。
息子にせがまれて抽選に応募していた FOO FIGHTERS @ さいたまスーパーアリーナの来日公演チケット。
今さっき、当選の連絡をいただき身が引き締まる思いに包まれております。
息子は初めての大箱LIVE。
私にとっても、かなり久しぶりのLIVEになるので、今からちょっと緊張しております。
股旅。
「デラシネ」と「ハガクレ」。
どちらも思春期の頃に初めて出逢って以来、何故か何故だか惹きつけられてしまう言葉なのです。
その意味は、まぁ置いといて、その語感 & その響きにキュンとなる。
もしかしたら意味なんてなくても良いくらいだから面白い。
デラシネ、それは元々はフランス語で物理的に根を引き抜かれた「植物や木」のこと。
つまり「根無し草」。
それを人間に置き換え、社会や文化的な根から切り離された「人」という意味だそうだ。
例えば異国や新しい環境で暮らす移民や放浪者みたいな方々に対して使われる。
うむ。
響きだけでなく意味にもキュンと来るな。
ハガクレ、それは 木の葉や草木のかげになって見えなくなること。
漢字にすると「葉隠」。
これは武士道における心のあり方を説いた書物から由来するもので「死を恐れずに生を全うし、自分の役割を果たすこと、そして、忠義、忍耐、誠実さ、自制心などの徳を大切にすること」を意味しているそうだ。
うむ、こちらもグッと来る。
響きに惹かれる言葉は得てして、その意味においてもハッとしてグッと来るのは何故だろう何故かしら。
二十年前の自分だったら「なんでなんで?どうしてどうして?」と、そこに明確な「答え」を求めただろう。
でも、今の自分はそれをしない。
それをしなくても良いことに気づいたからだ。
それは全然無駄ではないし、むしろ若い頃はどんどん探究するべきだし、それをサボってはいかんざき。
意味は後からついてくる。
振り返れば、そこに意味がある。
もしカフェをやるとしたら屋号は「デラシネ」。
飲み屋をやるなら「ハガクレ」だな。
まずやらないけど。
では股旅。
近頃、どうにも本が読めていない。
読みたい本がたくさんあるのに本が読めない症候群に陥っている。
理由は明白で、何しろ映画やらドラマが面白くてしょうがないからだ。
「映像を観る」から「文字を追う」。
このスイッチの切り替えが難しい。
かつ自分の中の“感じる心”のキャパシティが狭くなっているのも痛感している。
いつかナイスなタイミングで切り替えが出来たらと願っている。
読みたい本、読まなきゃならない本はたまる一方なわけで、この好奇心の旺盛さは自賛したいところだが、まぁバランスをとっていくしかないのよね。
音楽は聴けている。
まったく最近の音楽は……だなんて、隙あらば言いがちになってしまうポンコツだが、要は自分が知らないだけなのよね。
THE LUMINEERS の新譜なんて最高だもんな。
VULFPECKの新譜もいい。
聴かず嫌いなだけだった Vampire Weekend もサブスクのおかげでどっぷりとハマるくらい好きになった。
リリースから20年の時を経て初アナログ化された松永孝義さんのアルバムもたまらなく良い感じ。
そう言えば、松永孝義さんが亡くなられたのって確か54歳だったのよね。
順調に行けば、私もあと一ヶ月半で54歳になるわけで、なんだか愛聴すべきタイミングだったのかもしんまい。
本は読めてないけども、映画 & ドラマ(今は『ゼロデイ』)は観られているし音楽も聴けている……
それなら充分じゃないか!?
と思うようにしよう。
欲は張らないでいこう。
股旅。
今年の十月で開店二十一周年を迎える我が DOODLIN’ BARBER SHOP。
開店準備に勤しんでいた頃、せっせと読み漁りガツンガツンと影響を受けまくっていた雑誌がある。
愛用している理容椅子もその雑誌で見初めたもので、その椅子を買いに行ったキッカケで、当店の鏡もワークテーブルも買わせていただいたんだった。
そんなことをふと思い出し「そうだ!あの雑誌を手に入れたいぜ!かつ、このバーバーチェアーが掲載された号が欲しいぜ!」と思い立ち、古本屋を巡りを始めたのが、つい先月。
2001年〜2003年に刊行された号を幾つかゲットするも、未だビンゴなし!
こうなると一種の宝探しだぜ〜と一人鼻息荒くなっているところなのである。
だけどもだけど!
ある意味、理容椅子より熱い発見があったのである。
前の店の入口ドアは某ショップで特注で作っていただいたものだったのだが、何と制作中のそのドアが小さく写り込んでいる写真が掲載されているのを見つけたのである。
まさに激ヤバとはこのことなのである。
また二十数年前に刊行された これらの雑誌が猛烈に面白いのだ。
あの頃「イカしてんな〜」と思っていた、その雑誌に載っているオッサンたちと、今の自分が同年代になっている感慨。
あの頃、カッコよかったものたちが色褪せず、そのままカッコいいと感じられる喜び。
と同時に、失ってしまったであろう何かを感じさせる哀しみ。
それらが、無い混ぜになって頭の中をグルグルするのが、なんだかいい感じ。
二十数年前の雑誌が、店内にさりげなく置いてあることが、DOODLIN’ BARBER SHOP ぽいなと少しは自身の店と自分を客観的に見られるようになったんじゃ?なんてちょっと自惚れてみたりした。
新しい雑誌からではなく、過去の雑誌から何かを発見するって、なんだかロマンティックだなと思うのである。
ロマンティック ど真ん中だな。
さてと、そんなわけで TOKYO No.1 SOUL SET の“ロマンティック伝説” でも聴くとするかな。
もちろん『TRIPLE BARREL』のアナログ盤でね。
理容椅子が載っている号が発見出来次第、お知らせします!
股旅。