そのバランス感覚、拝借したい。

どうもこんばんは。
ココに来て再び読書欲がうなぎのぼりなのである。
数年前に敬愛する某漫画家が『羆嵐』(吉村昭著)という小説、これが実際にあったヒグマが人を襲った事件を元にした物語で、その語り口、臨場感溢れる描写を絶賛してて、こりゃ読まなきゃ!とそっと某通販サイトのカートに入れておいたのだが、結局読まずじまい。
そのまま忘却の遥か彼方って状態だったのだが、つい先日某魂の叫び系音楽家がまた『羆嵐』を絶賛しているのを目にし、これはもう読まずにいられないと鼻息荒くなっているのだが、何しろ読みかけ、もしくは読まずにホコリをかぶったままの本がいくつもあって、これでいいのか?いいんです!
とは、なかなかなれない雰囲気なのである。
本と云えば、先日たまたま寄った某書店で『一行文庫』って企画をやっていて、これが「作者もタイトルもわからずに本を選ぶ。手がかりは本文から抜き出した一行だけ」っつーもので、俄然盛り上がったのは言うまでもないわけである。

幾つかの候補の中で私が選んだ一行は「私は遠くから来たのです。とてつもなく遠くから。」で、手前勝手にマーク・トウェイン的な感じじゃないの?
と期待していたのだが、開いてみたらそれは星新一さんの『地球から来た男』でこれはもう嬉しい誤算だった。
今、自分が敢えて星新一作品を手に取るとは考え難く、でも全然嫌いじゃないし、いざこう云うチャンスを戴くと俄然読みたくなるから人間なんてラララである。
もとい、床屋のおやじさんなんてラララなのである。
まぁ、これは『アタリ』だったかな。
また、機会があったら、この企画には華麗にライドオンしたいものだ。

その本屋帰りの道すがら、私はちょちょいとFUSSA GENERAL STORE に立ち寄り、取り置きをお願いしていた TACOMAFUJI RECORDS のティーシャーツをゲットしたんだった。

これが、胸元に「GOOD BEER DRINKING TEAM」とナイス過ぎるメッセージがプリントされたナイスな逸品で、着てて誇らしい気分になるから不思議だ。
四十路半ばも過ぎた今、着たいと思えるティーシャーツがある幸福。
そして、それが決して若作り的痛々しさを伴わず、しかもさらりとユーモアがあるなんつー無敵感。
ありがたい。
こう云うのを作れる抜群のバランス感覚。
是非とも見習って、我が店にも我が人生にも取り入れていきたいものである。

さてと。
そろそろ眠ります。
おやすみなさい。

おぼろげながら、見えてきた気がする。

店前で咲き誇っていた隣家の桜が昨日の突風で散り始めた。
このピークを過ぎた感……嫌いではない。
芝庭もその花吹雪の名残りで彩られ、なかなか趣がないでもない。
うむ、嫌いではない。
 
 
先日執り行われた某アウトドアのイベントに行ったお客さんが言っていたのだが、来場している人々の半ズボン率がかなり高かったそうだ。
全然まだまだ肌寒いこの時季に既にハーフパンツァー。
筋金入りである。
 
 
小生もこう気温が上がってくると「いつ着る?今じゃないでしょ!いや、今でしょ!」の延々リフレインなのであるが、来月とうとう四十代後半に突入する青春真っ盛り。
いい加減、半ズボニストから華麗なる脱却をはからなければならないかなとも考えている。
 
まあこんなことを三十代後半ぐらいから毎春言っているのだが、未だに半ズボンを着用し続けているわけで、今年もまた元の木阿弥なのではないかと睨んでいる。
さてどうする。
 
 
クエンティン・タランティーノ監督の『ヘイトフル・エイト』を観た。
相変わらずの胸糞悪さっぷりに惚れ惚れした。
もちろん褒めているのである。
いい意味で、果てしなくしょうもない。
タランティーノ監督にしか撮れないものを撮っているってのがスゴい。
この無邪気さと云うか、吹っ切れている感……見習いたいと思う。
マニアックでありながらも、その根底にある揺るがないポップ感……うちの店でも出来ないかしら。
 
 
もう半年も経ってしまったが、塚本功さんのミュージック・ビデオのロケ地として、DOODLIN’ BARBER SHOP を使用していただいたことは、一つの大きな転機になった気がする。
その直前、ちょっと欲を出して某雑誌にタイアップ広告を載せたりもしたが、あれは失敗だとまでは言わないが、うちの店や自分のやり方にそぐわなかったんだなぁ……としみじみしている。
 
 
もう、ここまで来ると断言してもいいだろうから言うが、僕は間違いなく「音楽」が好きなのである。
そして、それは店内にも店外にもヒシヒシと現れていて、なんかこう、うちの店そのものが音楽のように感じられる時がある。
だから、もっともっと「音楽」を打ち出して行こうと思った。
ミュージック・ビデオの撮影に使われる……これほど光栄で嬉しいこともない。
 
 
うちを推薦してくれた 音楽喫茶MOJO 店主の昭太郎さんには心底感謝しなくてはな。
どうもありがとうございます!
おかげで、目指すべき雰囲気が見えた気がします!
 
 
さあて、星野源の新作エッセイでも読みながら、REI HARAKAMI でも聴きましょうかね。
 
 
股旅。
 

あの頃の君にあって 今の君にないものなんてないさ

こんばんは。
 
 
竹原ピストルさんの新譜『PEACE OUT』を聴いたのですが、やはり良いですね。
言葉が体にズビズバ容赦なく入り込んで来るのを感じます。
 
自分の代弁者だなんておこがましいことを言う気はさらさらないのですが、竹原さんの立ち位置というか、ベクトルの向き方というか、距離の取り方というか、ユーモアの含み方とか、照れ方とか、謙虚さとか、自嘲とか、それらが実に実にしっくり来るのです。
 
竹原さんの歌を聴いていると誰も今まで発さなかった言葉がそこにある。
ずっと待っていた響きがそこにある。
そんな風に感じるのです。
 
 
 
アルバム最後の曲のタイトルが、「マスター、ポーグスかけてくれ」なのですが、これも嬉しい。
 
僕が高校時代からずっと好きなポーグスのことを、僕と同じような聴き方、接し方をしているのを感じて、なんかこう全てが同心円上にあるような気になって、ワクワクスペクタクルなわけです。
 
十代の頃から好きなミュージシャンのことを四十代になってからハマったミュージシャンが歌ってくれる……。
 
上手く言えないのですが、真っ直ぐ来られたというか、間違っていなかったというか、全部繋がっていたというか、再びポーグスと向き合える機会を作ってくれたというか、まぁともかく、こういう喜びを得られてベリベリハッピー。
竹原ピストルさん、どうもありがとう!
そう絶叫したくなったわけです。
 
 
 
それにつけても、この竹原ピストルさん。
全然知り合いでもなんでもないくせに、勝手にとっても人の良い方だと思い込んでいるのですが「例えばヒロ、お前がそうだったように」という曲の中で
 
“哀しいかな、消えてなくなって欲しいやつっているな。
俺も誰かにそう思われていることだろう……”
 
って歌ってて、妙にしみじみしてしまいました。
まぁ、そりゃそうですよね。
誰とでもうまくやって、誰からも好かれて、誰も嫌いな人がいないだなんて、そんな人実際いたら、多分僕が真っ先に嫌いますもの。
 
 
そんなわけで、竹原ピストルさんの新譜「PEACE OUT」をもっともっと聴き込もうと思います。
 
 
今、この時代に鳴り響くべき歌声。
耳を傾けるべき言葉がそこにあるからです。

知識より知恵なのだよ

先ほどのことだ。
 
「一人で出来るもん!」
と、いつの間にやら手を貸さずとも服を脱げるようになった息子が、脱いだ靴下を得意げに洗濯機に向けて放ったら見事それは放物線を描いて洗濯機の裏側に落ちたんだった。
 
こりゃマズイぞと裏側を見ると確実にコレはとれないと悟った。
白目をむいて息子と風呂に入ったが、頭の中は裏側に落ちた靴下のことばかり。
はてさて、どうやってピックアップしてくれよう……
 
無邪気に遊ぶ息子を前に厳めしい顔で思案する父。
洗濯機は動かせん。
棒を使って掻き出すか……
 
答えに行き詰まったそのときドアが開いた。
ニヤリと笑う妻の顔。
その手には息子の靴下。
一体どうやって⁉︎
私は思わず叫んでいた。
 
妻は言った。
 
棒の先っぽに両面テープを付けたのだと。
 
そ、その手があったか⁉︎
 
身体の奥底から湧き上がる興奮を感じた。
やるじゃない!妻よ!
 
「知識より知恵よ……」
 
そう言い残して颯爽と去る妻はカッコよかった。
 
 
 
 
朝ぼんやりとテレビを観ていたら、“The Good Life Cafe” と描かれた看板が映し出された。
痺れた。
“The Good Life Barber Shop” って店名イイなぁ……と思った。
改名する気はさらさらないので、何処かで何方かが、この店名を採用してくれることを願う。
ロゴもイイのが出来そうだ。
Tシャツにしても、確実にイイのが出来る。
イイ名前だ。
気に入った。
 
 
 
録画しておいた映画『64』を観ている。
面白い。
だがしかし、コレはまず原作を読むべきだと感じた。
なので、映画を観るのはヤメて原作を読むことにした。
その後、映画は……多分観ないだろうな。
ピエール瀧主演のTVドラマ版は観てみたいが。
 
 
 
息子が好きな戦隊ヒーローものを観ていたら、そのうちの一人がヒーローらしからぬガチムチずんぐり体型でグッと親近感が湧いた。
しかも、クールでかっこいいはずのブルーだってところに制作サイドの熱い意気込みを感じる。
そうだ!
ヒーローがスマートでイケメンでなくてはならないってことはないのだ。
私はこの戦隊ヒーローものの今後を見守ることに決めた。
 
 
 
よし、明日は鉄道博物館に行こう!
 
 
 
それでは股旅。

ひらきっぱなし

一昨日、三月二十八日は息子の四歳の誕生日でした。

常々諸先輩がたに聞いてはいたのですが、ホントに子供が生まれてからの月日の流れる早さは尋常じゃないですね。

光陰矢の如しとはまさにこのことだなと実感しまくりの愛しき日々を過ごさせていただいてます。感謝。

先日、発熱して寝込んでいる妻の代わりに、息子を眼科に連れて行ったのです。

待合室に入ると、小さい子供ってだけで無条件に笑顔で受け入れてくれる感じの良いお婆ちゃんがいて、傍若無人のリトルモンスターを連れている身としてはホント有り難かったのです

あの開いている感じ、フルオープンというか、フルスロットルというか、全開具合が良いですよね。

とあるCDショップに立ち寄ったときに、レジの女性と一言二言話すことがあったのですが、その閉じ具合ったらなかったです。

つっけんどんな態度でクールに装っているのかもですが、なんなんでしょうね、あれ。

あんな態度とられてしまうと、こんな嫌な思いさせられるなら、もうネットで買うよ!んもうっ!プンプン!て思ってしまいます。

ネット通販にやられっぱなしだと嘆いてばかりではなく、従業員をもうちょっと開き気味にして欲しいです。ほんのちょっとで構わないんでヨロシクです。

私も客商売で身を立てているわけですから、出来る限り開いていたいものです。

もう、はじめから全開で。

ひらきっぱなしで。

そんなわけで、クロマニヨンズの「ひらきっぱなし」でも聴きます。