それもまた最高

相変わらず日々歩いている。

朝、近所の中学校の近くを通ると聴き覚えのあるメロディ。
これはあれだ。
GONTITI の『風の国』だ。
なかなか良い選曲じゃないかね。
床屋のオッサン、この曲大好きなんだよ。
選んだのは放送委員?もしくは先生かしら?
そんなことをぼんやり考えながらホテホテ歩くのが楽しい。

クルマに乗るときのBGM。
最近はもっぱら GREEN DAY ばかりを流している。
店で聴くより、ヘッドフォンで聴くより、GREEN DAY はドライブしながら聴くのが良い。
ドキドキワクワクさせられながら、時折胸がキュンとなる。
で、こういうタイミングで、こういう音楽を聴ける自分自身の現状が嬉しくなる。

なんかこうね。
今まで生きて来た道程をね。

いいじゃんいいじゃん!
それで良かったんだよ!

って肯定してくれているような気持ちになるのだ。
背中をポンポンと優しく叩かれているような、そんな気分になるのだ。
これは音楽の魔法だ。

でも、今店で GREEN DAY を流しながら日記を書いていたら、遊びに来ている息子の友達に「ダサい音楽!」と言われた。
うん、それも最高!

ボスとの遭遇

相変わらず、日々よく歩いている。

一日一万歩を週五日は達成する。
これを目標にして日々ほてほて歩いているわけだが、歩こうと思った理由は体力をつけたかったからだ。

土日の激務を終えた後も「疲れた〜」なんて眠たいことを言わずにシャキーン!としていたい。
でも最近は、それはオマケになってきた。
歩くことこそが、目的になりつつあるのだ。

何となく歩いているうちに、いつの間にか体力ついてて、気づいたら体重も減ってた!
なんつードリーミンな展開を狙っていたが、もはや体力がつくのも、体重が減るのもオマケ。
歩きたいから歩いているのである。

歩くのは楽しい。
コースは決めていない。
何となくな目的地を定めて、その方向に向かって歩き出す。
徒歩じゃないと通れない道があれば突入。
その先が行き止まりだとしても、むしろそれがスリリングでエキサイティングだったりするから面白い。
クルマでしか通らなかった道の裏側に未知の世界がある。
それは発見の連続だ。

そして今日もボスに遭遇した。
晴れた日にはいつもそこにいるクロネコ。
私はわざわざ立ち止まって話しかけるのだが、完全なる無視。

写真撮ってもイイかい?

と一応断って、撮ってみた。
全く動じない。
それはもう清々しいくらいにだ。

ついでに入ったコンビニで、その場所に似つかわしくない素敵な音楽が流れていたのには驚いた。
有線なのかしら。
それとも店員さんの好みで流しているのかな。

あ、そうだ!

私はおもむろに iPhone を取り出し、Shazam を起動させ、その音楽を聞かせてみると、マルコ マルシェと云う全然知らないインドネシアの男女アコースティック・デュオだったから驚いた。
凄い人たちが出てきたな〜
最近、あの辺りの方々が奏でる音に惹かれるのは何故だろう何故かしら。
根拠もなく、こういう分野では日本がアジアではず抜けていると思っていた自分にキツい一発をお見舞いしたいもんである。

股旅。

不思議な力

「iPhone で音楽かけてよ!直ぐになんて曲か当てるから!」

これが最近の息子のマイブーム。
まぁつまりイントロクイズなわけだが、その正解率が凄まじく高くて、ちょっと引いているくらいなのだ。

ドレミファドン的に言えば、“ウルトライントロ”で、ときには“超ウルトライントロ” のタイミングでドーン!する。

もちろん、息子が知っている曲でやるのだが、スリップノットの正解率はほぼ100%。
曲名が出てこなくても「あのアルバムの何曲目!」と答える。

聴いたことのない曲でも、ボーカルの声でバンド名を当てる。
ときには、ギターの音、リズムの展開、アンサンブルで正解を導くから驚きだ。

今朝も、先日無料配信されたアンダーワールドの曲を流していたら「あ、アンダーワールドだ!」と言い出した。
ケミカル・ブラザーズとの違いもちゃんと認識してて、ダフト・パンクとの違いもわかっている。

息子の脳内で何がどうなってこうなっているのか、サッパリわからない。

で、多分ほとんど役に立つ機会がないかも知れない能力だが、これはれっきとした超納涼力に違いないと私は確信している。
(洋楽の曲名を覚えているのは英語に役立つかも)

前にも書いたが、こういう能力こそが、その人間のコクになると私は信じている。

熱い展開

先日、お客さんから開店17周年記念にと「MILES DAVIS & THE MODERN JAZZ GIANTS(PRESTIGE 3)」のレコードを戴きました。
ありがとうございます!

それにつけても最高じゃないですか!
ゲストたちのメンツも眩暈がするぐらい凄まじい。
(Percy Heath  Kenny Clarke  Horace Silver  Thelonious Monk  Sonny Rollins Milt Jackson という豪華さ)
早速、聴きましょう!

ささっとターンテーブルに乗せ、プレイボタンをポチッとなと押すも、聞こえて来たのはゲーム音楽みたいなチャカチャカ音。

ぬ?
壊れたかな?

とターンテーブルを調べるも異常なし。

じゃ、回転数間違えたかな?

と33回転、45回転でピッチも速くしたり遅くしたりしても変わらず。

ここで、私は気がついたのでした。
ジャケットの片隅に「16RPM」を表記されていることを。

それはつまり、33回転でも45回転でもなく、1分間に16回転で設定して聴いてくれよセニョールってことなのでした。

恥ずかしながら私。
16回転のレコードなどというものが存在することさえ知りませんでした。(お客さんも知らなかったようで、二人で天を仰ぎました。笑)
調べてみると、PRESTIGEが1957年に僅か6枚だけ発売したもの(作られた枚数も少ないらしい。つまり超レア))で、片面だけで再生時間が40分くらい収録出来たので、お店のBGMやパーティなどで重宝されたようです。

しかも、このアルバム。
内容もかなり素晴らしいらしく、両面続けて80分聴いても全く飽きが来ないらしい。

ぬ〜キキタイ!
聴きたい!

けども、私の所有するプレイヤーでは聴けないのよね。
悲しいけどこれ現実なのよね。

で、またまたさらに調べてみたら、どうやら16回転対応のプレイヤーもあるみたいなんで、ちょっと探してみようと思います。
このアルバムを聴くことが出来るようになる、その日まではフレームインして店内に飾っておきましょうかね。
何しろ、ジャケットも良いですからね。
うむうむ、ドラマティックじゃないですか。
こういうワクワク最高です。

それがいつかアジやコクになる

うちの息子は、やたらとゴジラに詳しい。
全長や全高、彩色や造形の作品別の違いなどを事細かく教えてくれる。

正直、白眼を剥きそうになることもしばしばなのだが、息子には

「そういう全然学校の勉強に役立たない、先生や大人たちも褒めてくれないようなことに夢中になるのは大事だ。
そういう一見無駄なような知識が、案外大人になったときに、アカやコクとなってイイ味のある人間にしてくれたりするんだよ。
だから、誰かにウンザリされることがあっても、その興味と “好き” って気持ちを止めちゃダメだぜ」

と伝えている。
白眼を剥きながら。

何を綺麗ごとを!
と賢いアナタは笑うかもだが、これって案外意外と多分もしかしたら真理なんじゃない?どう?
と思うのだ。

私も “機動戦士ガンダム” (1st と the origin 限定)
の話を始めたら止まらなくなる。
ときには話している相手が白眼を通り越して気絶しているときもあるかも知れない。
だけども楽しい。
とにかく楽しい。
好きなものの話をするのはたまらなく面白いのだ。

息子には、こういう物事をどんどん増やしていって欲しい。
私も、これからもう一つくらいは増やしたいなと思っている。
それを妻ちゃんと共有出来たらモアベター。

あ、アニメの『Sonny Boy』まだ全12話中、9話までしか観てないけど最高だね。

まだまだ自分作りの真っ最中です。