ドドリン ババァ チョップから愛を込めて

ドドリン ババァ チョップ……

息子が友だちに「うちの店はドゥードゥリン バーバー ショップ って言うんだよ」
と言ったら、その友だちに
「え?ドドリン ババァ チョップ?」
と言われたと大笑いしていた。

DOODLIN ‘ BARBER SHOP 。この屋号にして十六年。一度も後悔したことはなかったのですが、もうちょっと分かりやすい名前にすれば良かったかしらと初めて思いました。
ドドリン ババァ チョップ……
笑える。子どもは自由だ。ババァの部分が「馬場」でもイイかもしんまい。

今日、家族で『STAND BY ME ドラえもん 2』を観て来た。予想通り、それはもう大いに「ドラ泣き」させていただきました。序盤に張り巡らされた伏線を終盤に全て回収する。その見事さにも感嘆しました。

で、ホント初っ端と初っ端。のび太がしずかちゃんとの結婚式前日に、ジャイアン、スネ夫、出来杉くんと酒を飲み交わした後の場面で、出来杉くんとのび太が「スグサメール」という道具を使っいたのですが、それが凄かったのですよ。

それを手首に張ると、一瞬で酔いが覚め、かつ、体内のアルコールも全て完全に分解されるようなのです。つまり自動車運転などしても全然差し支えないわけです。これ、凄くないですか?実際に未来に実現できるような気がしますし。いや〜画期的なアイデアですな。これ作れたらノーベル賞授賞出来ますよ!多分!

他愛の無い話ですみません。もう寝ます。おやすみなさい。

風に吹かれて

今日は朝から入口ウッドデッキをペンキ塗り塗りした。

だいぶ良い味が出てきていたので、ちょいちょいヤスリがけしたりして塗るタイミングを見計らっていたのだ。
そして、まさに今日こそがペンキ塗りに相応しい日和だぜと感じたので、感じるままに塗り塗りしてやった。
気持ち良し。

ボブ・ディラン先輩は

『朝起きてから夜寝るまでの間、自分が本当にしたいことをしていれば、その人は成功者だ』

と宣った。
自分が成功者だとは一つも思わないが、本当にしたいことは出来てるとは思う。

店休日でも、必ず何かしらやるべきミッションがある。
草刈りだったりペンキ塗りだったり、総じて地味なことばかりだが、なんだかちょっと楽しい。
それはもしかしたら、ちょっと贅沢なことなのかもしんまい。
答えは風の中だが。

この十年ほど、仕事用でもプライベートでも adidas の campus を愛用しているのだが、ちょっとその路線を乗り換えようかしら……と思わせるスニーカーが突如現れた。

その名も “NEW BALANCE ML 574” 。
某雑誌を眺めてたら、あのブラッド・ピットが映画『スナッチ』の劇中で履いてたのがコレなんだぜ!とあって、にわかに盛り上がってきたんだった。

好きな役者さんが好きな映画の中で身につけているものを真似して自分も使用する……

自分が愛用しているものに、こういうバックボーンがあるのって大好物。
特に誰かに「こうこう こういうわけでオレはこれをチョイスしてるんだぜ!」と鼻息荒く言うわけではなく、あくまでさりげなく、超自己満足して履いているっつーのが、カッコ良し。

なので、いつか私が “ML 574” (色はもちろんブラッド・ピット先輩の真似してブラック)を颯爽と履きこなしているのを発見したら「フフフ履いていやがるな」とほくそ笑んでやってください。

股旅。

やけに来る

『鬼滅の刃』が世の中を席巻する今。
なんかやたらと『BLUE GIANT』がしみるのです。
『鬼滅の刃』はもちろん素晴らしくて、心揺さぶられまくるのですが、その反動なのかな。
やけに『BLUE GIANT』が来やがるのです。

なんでかな。
なんだろな。
共通点があるとも思えないんだがな……

なんてことをぼんやり考えてたら、敬愛する某ミュージシャンの方が

「鬼滅の刃にドンハマりして思ったのは、過去に行き詰まったことの消化と回収を自分自身行う実感がある。
人生における哲学として作品と共に自分自身が成長出来るということだ……」

と言ってて『これだっ!』と思ったのです。
両作品に共通するのはまさにこれなんだよ。
読んでいるとこれを感じるからだ!
なんて手前勝手に妙に納得させていただきました。
ありがとうございます。

自分が心揺さぶられる物事って、やっぱりどこかで繋がっているんだな〜と実感。
うむ、イイ感じ。

それにしても『BLUE GIANT』はハンパない。
何度読んでも「死ぬんじゃないか?」ってぐらい泣かされる。
誰かが亡くなったり、別れだったり、わかりやすい泣きポイントがあるわけじゃなくて、そういうのじゃないもので涙が出る。

なんだろな。
気持ち悪い物言いになりますが「信じる心」ってヤツなのですかね。
いや違うな。
そんな陳腐なものじゃないな。
「伝わるんだ」ってことかな。
これも違うな。

よし、五十歳になるまでに、これを説明できるようになろう。

作品と共に自分自身が成長出来る……

こういう作品に出会えて幸福です。

心動かされた

仕事用に使っている adidas campus がポンコツになってきたので、次の campus は何色にしよつかしらん(通算七足目)と探していたら、妻さんがこんなのあるよと某ショップのURLを教えてくれました。

これはイイじゃないですか!

と一目惚れした私はすぐに購入を決意。今か今かと待ちぼうけしていたら、ほんの今さっき届いたんだった。

さっさと開封だぜ!

と包みに手をかけて瞠目しました。

「配達ドライバー様いつもご苦労様です。ありがとうございます。当店からお客様へのお届け物が入っています。大切にお取り扱い頂きますよう、ご協力よろしくお願い致します。」

と配達業者へのメッセージがあるではないですか!

こういう心遣い、なかなか出来ませんよ。素晴らしい!

と、ひとしきり感嘆した後、開けてビックリ玉手箱。今度は私宛の手書きのメッセージが入っておりました。

『高崎様この度はお買い上げ頂き、誠にありがとうございます。格好良さの中に、愛しさのあるアディダスのスニーカー。今回のZXは特にカラーリングが目を引きますよね。ありそうでない濃淡のあるネイビーの組み合わせ。見た目だけでない歩きやすさをも兼ねそなえているところもアディダススニーカーの魅力です。色々なスタイルと組み合わせて頂けるデザインですので、是非、高崎様らしく気分に合わせた着こなしで楽しんで頂けますと幸いです。またのご利用を心よりお待ち致しております。』

いや〜気持ちがイイ。感動を通り越して感激いたしました。

一つ一つの注文にココまで心のこもった対応をする……かなりの注文が連日入っているであろう店なんですよ。並大抵じゃないです。凄いな、ホント凄い。

これこそ本物の「イイ買い物が出来た」ってヤツですな。

こちらこそ、ありがとうございます。

面白いことをたくさんしたい

毎日の食卓に並ぶ料理を見て感心させられまくるエブリデイなのである。
妻さんめ、またもチャレンジしてやがるなと。

いやはやホントよくあれだけ色々とあの手この手で作れるものだな。
作るのももちろん大変だが、何を作るか考えることも大変なことだろう。
新しいメニューにも果敢に取り組みながらだ。
何せ相手は、あの息子である。
栄養バランスを整えて、かつ美味しく食べさせなくてはならないのだ。
それが今までもこれからもずっとなのだ。
ベリーハードである。
自分には到底出来る気がしない。
心底頭が下がる。

息子は先月からドラムを習い始めた。
ドラムだよドラム。
しかも自分で習いたいと言い出したのだ。
月三回のドラムのレッスンを心待ちにしている息子を見ていると、同じ年頃にいやいやピアノを習っていた自分に空手チョップを見舞いたくなる。
全てが甘いんだよ、お前は!
と喝を入れたくなる。

息子は、音楽が流れていると自然にリズムを刻むようになった。
当たり前のようなことと見せかけて、音楽をリズムでとらえるって凄いことだと思う。
これからどうなっていくのだろう。
息子もまたチャレンジの日々を過ごしている。

それに引き換え自分はどうだろう。
最近何か新しいことにチャレンジしただろうか……してないな。
やりたいことがないわけではない。
あるっちゃある。

でも、ああだこうだ適当な言い訳をしてスルーしている。
なんかやりたいぜ。
没頭したいぜ。
没頭することに没頭したいんだぜ。

『BLUE GIANT』を読んでいると、そんな思いに駆られる。
息子と一緒にTHE BLUE HEARTS を聴いていると、まだ何者でもなかった頃の熱い思いが蘇る。

来年で五十歳だよ、五十歳。
ハンパないよ。
面白いことをたくさんしたいよ。
手がかりになるのは、薄い月明かりなのさ。

と言いつつ、佇まいはあくまで脱力。
イージーに行くんだぜ。
それがカッコ良し。

股旅。