なかなかの贅沢

さて。
この友人が描いた絵をどう飾ろうか。
店に飾るか、それとも自宅に飾るか。
おっとその前に、どんな額装にしようかな。
こんなことをぼんやり考えている幸福。
友人が描いた絵が好き。
そしてその絵を飾りたい。
これってなかなか有難いことなのではと思う。
なかなかの贅沢だなと感じる。
この友人とも長い付き合いになった。
今後も彼が描く絵を見続けたいと思う。
アラヤン、いつもありがとう。
これからもよろしく。

スリムで シンプルで スローなブギにしてくれ

この時期になると毎度のことなのだが、今春こそサイクリングを再開したいぜと鼻息を荒くしている。
さすれば、運動不足解消。
代謝も上がる。
元気もハツラツ。
体力向上。
それ即ち、仕事の質も上昇するっつー魂胆である。

 

 

早いものでこの春には息子が小学一年生になる。
さすれば、一緒にちょっとそこら辺を自転車でってことも可能になるのではないかと。
これは再開の大きなキッカケになるのではないかと。
ついでに、物作りが大好きな息子であるから、ちょいと一緒にプラモデル制作に取り組めるのではないかと。
プラモ屋に一緒に行けるのではないかと。
淡い期待がだだ上がり中なわけなのである。ないかと。ないかと。

 

 

子供の成長の早さには瞠目するばかりなのだが、ことさら驚かされるのは理解力と語彙力の凄まじい向上である。
適当なウソをついて、その場を切り抜けて、誰も傷つけない……ってのもなかなか難しくなってきた。

 

 

そりゃまだもちろん拙い理解力&語彙力ではあるのだが、だからシンプルであるが故の「へ〜そういう受け止め方もあるんだ!」とこっちが感心させられるような受け止め方もいきなりしたりすることも多くあって、どちらかというとコッチの方が学ばさせてもらっているような気がしたりもするから不思議だ。

 

 

発想やらなんやらかんやら、ともかく子供ってのはシンプルそのものだ。
シンプル最高最強なのではないかと、今更になってそう思い立っている次第なのである。

 

 

そういえば随分前に、個人商店に必要な三つの「S」って話を書いた。
その三つというのは、“SIMPLE” であり “SLOW” であり “SLIM”であるのが理想的だって話で、 これは何かの本に書いてあったことだったのだけれど、それを初めて読んだ時は随分と感銘を受けて、それからはそれを胸に店づくりにと日々の仕事に励んできたんだよなぁ……

 

 

でも、時折ぼんやり忘れてしまいがちだったりするのだけれども、子供のすば抜けたシンプルさ加減に、何度も幾度もハッとさせられた。
その点でも、息子には感謝しなくちゃだな。

 

 

そういえば、うちの妻さんは、この三つの「S」をまさに体現しているような人だよなぁ……とあらためて今思った。

 

 

自分も、いつかどうにかそんな風になれたらと思う今日この頃なのである。

 

 

ケロケロ。

何事もいきなりは野暮

私が選曲した MIX CD をもらってくれた Freemans Sporting Club の矢谷さんからメールをいただきまして。

 

 

「てっぺいさんセレクトは、いつも全体の構成の心地良さも勿論ですが、二曲目でいつもグッと持ってかれます……」

 

 

だなんて言ってくれてて、ありがたいな〜嬉しいな〜と思いつつ、常々『どのアーティストのどのアルバムもだいたい二曲目がイイよね!』と感じてた私は『そっか!オレも一緒なんだ!』ってことにハッと気づいたのでした。

 

 

言われてみれば、確かに一曲目はご挨拶的な曲を選び、二曲目からが本番って意識が働いてたかもしれない。
そういえば人前でレコード選曲するときもそうかもしれない。

 

 

昨夜の「BAR CLOSED」@西所沢 C.V.C MALL 二階 SPACE FORREST での選曲も、一曲目を真心ブラザーズの「メロディー」にしたのだけれども、それは主催のテルくんへご挨拶に代えて贈るって趣旨で選んだわけでして、二曲目の CUT CHEMIST からが「さあこれからだぜ!」って心構えだった気がしないでもない。

 

 

聞けば、どうやらアルバムの二曲目に勝負曲を持ってくるっつーのは業界のセオリーらしくて、作り手もそれをかなり意識した曲順にしているらしい。
確かに一曲目からいきなりバイーンと行くのは照れくさいかもですね。
同じ理由で、多分きっと私も選曲しているのでしょうな。
何事もいきなりは野暮ってもんなのです。

 

 
でも時には「つかみはオッケー!」的に一発目にかまさなきゃいけないことが人生にはままあるわけで、そこら辺の判断力ってのが必要なんじゃないかなと感じ入る今日この頃なのです。

 

 

股旅。

とどのつまりそういうこと

「これ、誰の言葉だったっけ?」

 

 

妻さんから、そんなタイトルのメールをいただいたのはつい先日のことだ。

 

 

そこに記されていたのはこの言葉。

 

 

『むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに……』

 

 

あれれ……これ誰の言葉だったっけかな……
真島昌利さんが同じようなこと言ってたけど、
それは

 

 

『難しいことはわかりやすく、わかりやすいことは面白く、面白いことは深く……』

 

 

だったし、あれれ……誰だったっけ……

 

 

調べてみたら、井上ひさしさんの言葉だった。
はいはいそうでしたそうでした!
と知ったかぶりたいところだけども、正直なところ多分私はこの言葉に触れたことはないはずだ。
なんとなく聞いたことあるような気がしないでもないけれども……

 

 

それにしてもこの言葉は素晴らしい。
あまりにも素晴らしいから、細かく分けてまた記すよ。

 

 

むずかしいことをやさしく

やさしいことをふかく

ふかいことをおもしろく

おもしろいことをまじめに

まじめなことをゆかいに

そしてゆかいなことはあくまでゆかいに……

 

 

 

ひらがななのがまたいい。
日々の生活における基本姿勢はこうありたいし、こうなりたいなと思う。

 

 

「これこれ、まさにこれなんだよ!仕事も選曲も遊びも何もかもこれなんだよ!」
などとおこがましくも、多分に感じ入ってしまった。
図々しいけども。

 

 

またまた妻さんに感謝しなくてはだな。
いい言葉をありがとう。
今後の指針になるような素晴らしい言葉だと思います。

 

 

余談になるが、レコードで音楽を聴くって行為もこれなんだよね。
どこかで誰かがきっと「わかるぜ〜」と言ってくれることを信じて。

甚だ鬱陶しいテンションで失礼

確定申告も無事完了し気分はウホホなのである。

この甚だしいめんどくささも、いつの日か「これも良いよねウフフ」となるんじゃないかとやってきたが、その兆候は全く見られず。

この秋で開店十五年になろうというのに、まだまだ理想的な自分&店も遥か彼方で尻尾すら見えずなのである。

しかし、私もこのまま調子良くいけば五月で四十八歳。

自分まだまだ若輩者っす!オス!

だなんて可愛らしく言おうものなら、川越のうどん屋あたりにトペ・スイシーダを喰らいそうだ。

そう、つまりいい加減甘えが許されない年頃にとっくになっているわけである。

そろそろ渋みを携えていきたいわけである。

トペ・スイシーダといえばルチャ・リブレ。

ルチャといえば、友人で画家のアラヤンなのである。

毎年恒例となっている新所沢 cafe grapple でのアラヤン展に行かねば!

と気がはやるのも確定申告提出後の風物詩。

開催日はホワイトデーまで。

いつもより、ちょいと遅れてしまったが、きっと「これだよ、コレ!」と絶叫したくなるような作品がまだ未注文であるはずだ。

その際は、grapple 店主の伊坂くんにドラゴン・ロケットをお見舞いしなくちゃな。

写真で私が掲げているスケートボードは当店で使用中のキッズ用補助椅子。

アラヤンに描いてもらった逸品だ。

こういうの欲しいと詳細まで説明しなくても、アラヤンは描いてくれる。

こういう関係を大切にせねばね。

さてと。

鬱陶しいテンションで申し訳ありませんでした。

甚だし面倒くさい確定申告書作成からの開放感ともに、否が応でも昨年の自分の仕事と向き合わなくてはならないストレスも相まって、この時期はこんなテンションになりがちなのです。

失礼しました。