今年の十月で開店二十一周年を迎える我が DOODLIN’ BARBER SHOP。
開店準備に勤しんでいた頃、せっせと読み漁りガツンガツンと影響を受けまくっていた雑誌がある。
愛用している理容椅子もその雑誌で見初めたもので、その椅子を買いに行ったキッカケで、当店の鏡もワークテーブルも買わせていただいたんだった。
そんなことをふと思い出し「そうだ!あの雑誌を手に入れたいぜ!かつ、このバーバーチェアーが掲載された号が欲しいぜ!」と思い立ち、古本屋を巡りを始めたのが、つい先月。
2001年〜2003年に刊行された号を幾つかゲットするも、未だビンゴなし!
こうなると一種の宝探しだぜ〜と一人鼻息荒くなっているところなのである。
だけどもだけど!
ある意味、理容椅子より熱い発見があったのである。
前の店の入口ドアは某ショップで特注で作っていただいたものだったのだが、何と制作中のそのドアが小さく写り込んでいる写真が掲載されているのを見つけたのである。
まさに激ヤバとはこのことなのである。
また二十数年前に刊行された これらの雑誌が猛烈に面白いのだ。
あの頃「イカしてんな〜」と思っていた、その雑誌に載っているオッサンたちと、今の自分が同年代になっている感慨。
あの頃、カッコよかったものたちが色褪せず、そのままカッコいいと感じられる喜び。
と同時に、失ってしまったであろう何かを感じさせる哀しみ。
それらが、無い混ぜになって頭の中をグルグルするのが、なんだかいい感じ。
二十数年前の雑誌が、店内にさりげなく置いてあることが、DOODLIN’ BARBER SHOP ぽいなと少しは自身の店と自分を客観的に見られるようになったんじゃ?なんてちょっと自惚れてみたりした。
新しい雑誌からではなく、過去の雑誌から何かを発見するって、なんだかロマンティックだなと思うのである。
ロマンティック ど真ん中だな。
さてと、そんなわけで TOKYO No.1 SOUL SET の“ロマンティック伝説” でも聴くとするかな。
もちろん『TRIPLE BARREL』のアナログ盤でね。
理容椅子が載っている号が発見出来次第、お知らせします!
股旅。