灼熱と遠雷

ひょっとして梅雨よ、もしや明けたのか? 

と思わされるような灼熱の中せっせと草むしり&芝刈りに励んだ。 

頭にはあれだ。
今、巷で史上最効と囁かれている虫除けグッズを装着したのは言うまでもない。 

で、その効果はどうだったのかと言うと、半袖半ズボンだったにも関わらず、虫刺されは一切ナッシング。 

これがたまたまなのか、効果を発揮したからかなのかは、次に使用するタイミングでハッキリすることだろう。 

ほら、あれだ。
二人に同じことを言われたら、それは本当のことだって話があるじゃないですか。

「キミはナイスガイだ」と二人から言われたら「え!オレってナイスガイなんだ!」と思って良し、一人だったら「ぬ?ほめ殺しか?まさか?」と疑うべし!ってあの話だ。 

まぁ何が言いたいかっつーと、たまたまは二回続かないぜってことだ。
次回、虫に刺されなかったら、オレはこの虫除けグッズを信じるぜってことさ。 

なんて、しょうもないことを書いてたら、遠くから雷鳴がかすかに聞こえてくる。

遠雷……イイ響きだ。
好きな言葉だ。
遠雷と言えば立松和平の小説だな。
あれ、まだ読んだことないから今度読んでみよう。
こういう流れに乗ったとき、何かイイこと起こるのよね。

股旅。

選んでみた

岡山県備前市のイカした店「JAZZ × BARBER SHOP 光岡理容所」さんが、ブログで『BRUTUS「音楽と酒・夏」勝手に便乗企画!』と銘打ち、お題に沿った5枚のレコードをナイスチョイスなさっているのを見て大いに感化された僕も真似して5枚選んでみました。

さて以下がお題。
こういうのは考えてしまうと、選びきれなくなってしまうので、すぐに手に取れる場所にあるレコード(つまり最近よく聴いてるもの)から選んでみました。

選んだ理由も、語り出すと止まらなくなる悪癖があるエンドレスカタリストなので、極々短くなるよう努力します。

まずはこれから。

Q1 2021年7月1日最初にかけたい一枚は?

「Live!」Bob Marley & The Wailers

もう七夕なので、記憶を振り絞ってみたら、これを一発目にかけたのを思い出しました。
まさにジャストミートなアルバムですな。

Q2 店に絶対なければならないお店を象徴する一枚は?

「Soul Food Taqueria 」Tommy Guerrero

これは開店以来ずっとこれ。
ブレてブレてブレスレス気味な僕ですが、これだけはブレてないです。
色合い、雰囲気、感触、空気感、etc。
ずっとこんな感じを目指してます。
で、まだまだ程遠いです。

Q3 音楽に夢中になるきっかけとなった一枚は?

「YOUNG AND PRETTY」THE BLUE HEARTS

これはもうこれかなと。
これが入口でしたね。
この前にも色々聴いてましたが、夢中になるきっかけとなるとこれなんです。
今でもよく聴いてるし、聴く度に16歳に戻れます。

Q4 最近手に入れた一枚は?

「Unrest」レイ・ハラカミ

コロナの影響ですかね、リリースが予定より遅れに遅れてさんざん待たされて、やっと届きました。
注文してたのを忘れてしまってましたよ。

Q5 夏に飲みたいドリンクと一緒に聴きたい一枚は?

「ON THE AIR」VIDEOTAPEMUSIC

最近、一日三回はかけてます。
別にドリンクと一緒じゃなくても良いです。
最高ですね。
こんな色合いの夏になって欲しい。
そんな音です。

また次の旅が始まる

十数年の長きにわたり、当店にお客様を呼び寄せてくれていたスタンド看板を額装しました。

これは DOODLIN’ BARBER SHOP の開店三周年記念&私の三十六歳の誕生日にいただいたもの(つまり十四年前)で、絵描きのアラヤンが描いて、それをササキリョーが看板にしてくれたものでして。
お客さんを呼ぶだけでなく、ある意味店が目指すべく方向性の指針にもなったし、これまた目指すべく雰囲気を作り上げてくれたものでした。

だけどもさすがにだいぶ傷み始めてて、焼けて色は退色して来たし、表面が剥がれているところもあるしで、どこかのタイミングで勇退してもらわねば……と考えていたところ、今日いきなりピーンと来たので、ビシリとフレームインさせていただいたわけです。

長い間、ご苦労さまでした。
この看板に匹敵するようなものは作れないし、そんなものが出来てしまうのも嫌なので、全く比較対象にならないようなスタンド看板を作れたらなとぼんやり考えています。

それってどんなのよ?

あんま私もわかってません。
なんとなく、こんな感じかな〜ってのがあるくらいです。
でも、そういう力が抜け切っているときこそ、面白いものが出来たりするから面白いです。

アラヤンの描いた作品は数あれど、私にとっては、この二枚が最高傑作。
ずっと背中合わせだった、この二枚が、こうやって並ぶと何とも感慨深いものです。

アラヤン、また何か一緒に作ろう。
リョーにプロデュースしてもらってさ。

股旅。

アガる、それはいつも正しい

歩数計をゲットした。

一日一万歩を目標に一週間過ごしたが、恥ずかしながら一日も達成出来ず。

普通に過ごして一日、四、五千歩ってところで、意識して歩くようにしても九千歩くらい。
思っていた以上に一万歩の壁は高かったんだった。

でも「出来るだけ歩こう!」って気持ちを得ることができたのは収穫だ。
なんだか自分が全然違う生き物に生まれ変わったような気になったもの。
数字に支配されるのも悪くない。
無理矢理歩くってのも、気分が良かったりするから面白い。
BGMは、もちろんフィッシュマンズの「Walkin’」であるのは言うまでもない。

昨日読んだ本にあった

「良いモノはゆっくりでも売れていく。良いモノなら売れる……」

って言葉にやけに胸が躍ったのはナゼだろう。
自分でもあまりわからないんだけど、自分がやってきたことを肯定してもらったような気がしたからだろうか。
周りに支えられて、どうにかやりたくないことをやらずに日々を過ごせている幸福。
ありがたし。

友人が営む “Local Barber HIRAKAWA” のオリジナルグリースをレギュラーで取り扱わせていただくことにした。

お客さんの仕上げセット用にと特大サイズのも仕入れたのだが、良いわ、これ。
デカいってだけで、アガる自分がいるもの。

アガる、それはいつも正しい。

神々の悪ふざけ

今日も朝から裏庭にロケットダイブして、せっせと草刈り。
夏空の下、ミントの香りに包まれながら我が家をパシャリ。
うむ、気持ち良し。
良い休日になりそうだ。

今更ながら、ジム・ジャームッシュ監督(68歳)のゾンビ映画『デッド・ドント・ダイ』を観たのだが、イギー・ポップがゾンビ役で出てきたのには吹き出した。

私の記憶が正しければ、既に70代半ばのはず。
そんな伝説のロックスターが迫真の演技でゾンビを演じているのだ。
ロン毛で上半身裸で、あのゾンビ特有のゆっくりした動きで、ガブガブ人を食べているのである。

その上、あのトム・ウェイツ(71歳)も、髭もじゃ世捨人役で出てくるしで、青年期より憧れ続けた爺さんたちが、仲良しみんなで集まって大真面目にふざけてゾンビ映画を作ったのだ。

まさに“神々の悪ふざけ” である。
つまり最高ってことだ。
夢満載だな。

これは多分、「歳を食ったからって、ふざけるのを忘れちゃダメだぜ」という大先輩たちからのメッセージだな。
うむ、きっとそうだ。
これは、しっかりと受け止めなければならないな。

大真面目にふざける……

これが、これからの余生のキーワードにきっとなるだろう。

だがしかし、コロナふざけるな。