大丈夫。世界は、まだ美しい。

学校に行く直前になると「行きたくないな……」とむずかる息子。

はてさてどうしたらいいかと思案していたら、妻さんが「今日は図工があるじゃない!」と一言。
そしたら、みるみる息子の表情が曇り空から天晴れに。
「楽しみ〜」
だなんてゴキゲンで出て行ったから驚いた。
そうなのだ。
学校行けば楽しいことがあるんだぜ〜ということをイメージさせなくてはなのだ。
そんなことをチチンプイプイとやってのける妻さんスゴイぞ。
おまけに、息子が育てている朝顔たちが見事に花咲いていて、それも息子のゴキゲンに拍車をかけてくれた。
コレであいつはさらにルンルンだ。
小学一年生の思考はいたってシンプル。
シンプルゆえに難しく感じてしまうのは、自分がオッサンになってしまったからだろう。
何しろいちいち面倒くさく考えてしまうのは中年の悪い傾向だ。
そんなとき子供のシンプルさ加減には瞠目させられる。
時には感動的ですらある。
本当は、ほとんどのことがシンプルな思考と行動を持ってすればクリアできることなのだろう。
それを一度忘れてしまって、おっとそうだったなと原点に立ち返ることにきっと意味があるのだと思う。
最初から最後まで何の迷いもなくシンプル街道を突っ走っていたら、それは多分きっとアホウだろう。
学生時代の後輩が主催する Groovetube FES を紹介している記事を読んでいたら「NOT WONK」という若手バンドの動画がリンクされていて、何気なく聴いてみたらそれはもう驚いたんだった。
何だこれは!
まさに度肝を抜かれたとはこのことだった。
北海道苫小牧出身の3ピースバンドで、メンバー全員まだ二十代半ばだそう。
こんなに若いのに何がどうなったらこんな音を紡げるようになって行くのだろうか。
大丈夫。
世界は、まだ美しい。
そう思った。

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