old man’s wisdom

久しぶりに息子が作ったマスクを着用してみた。
これを装着すると何故だか気持ちが高揚する。
不思議な力を持つマスクである。

で、この私が掲げているレコードは“CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN” の1stアルバム『tradition』。
最近どっぷり聴いている傑作である。

相変わらず息子は日々創作に励んでいる。
それは絵だったり、アニメ制作アプリだったり、プラモデルだったりで、彼の創作意欲はとどまるところを知らないようだ。

例えばプラモデルの組立説明書。
そこに30の工程が記されているとする。
そこで私だと「んーまぁ今日は5までやるかー」って感じに収まるのだが、息子は違う。
30まで一気に駆け抜けるのだ。
つまり「飽きない」のである。

私は飽きることを怖がっている。
いいな〜と思える曲と出会えたとしよう。
何回もリプレイして聴くのだが、飽きる寸前のところでセーブしてしまう。
でも、息子は違う。
うんざりするほど同じ音楽を聴き続け、しかも飽きないのだ。
超人である。

これは子ども特有のパワーなのだろうか。
かつてのチャイルドテッペーはどうだったろうか。
セーブせずに駆け抜けていただろうか。
うむ、覚えてないぞ。

息子がプラモデルにハマり始めて二年弱。
三、四年後には「お父さん、下手くそだなぁケロケロ」と呆れられるだろうな〜なんてジョークを言っていたのだが、それはもう現実になろうとしている。

息子は失敗を恐れない。
雑誌やネットで仕入れた技術をすぐさま取り入れてチャレンジする。
そりゃもちろん失敗も多々あるのだが、それで挫けないガッツがある。

私にはない。
何しろ失敗が怖い。
失敗して、自分の実力と技術のなさを痛感したくないのだ。
出来る範囲でゆっくりゆっくり自分のタイミングで、爆発的にさりげなく、こっそりチャレンジしている。
情け無く感じもするが、良い言い方すれば、これが「年の功」なのである。
多分きっと。

先日読み始めた本。
どうしても物語に入って行けず、途中で断念した。
こうなることは滅多にないから驚いている。
サラッと読むのを諦めた自分にだ。

でも、これからこういうパターンは増えて行きそうだ。
ん?と感じたらさっさと次へGO。
これもまた「年の功」のなせる技なのでは?
いや、違うか。

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