生かされている日々

映画好きのお客さんが、劇場に足を運ぶ度にせっせと収集していたチラシコレクションの中から、うちの店に相応しいようなものをナイスチョイスして持って来てくれた。

で、その中から四枚を厳選してフレームインしてみたのだが、これがなんだかイイ感じ。

お客さんが選んだチラシは、どれも音楽を感じさせる作品ばかりで、そうかやはり うちの店は音楽か、そうかそうかとしみじみ納得している。

でも、こういうときに思うのは、これまたやはり 我が DOODLIN’ BARBER SHOP を作っているのは、私なんかではなくて、お客さんたちなんだよな〜と言うこと。
その辺、もっと自覚しろよと自身に喝を入れねばな。
自惚れるなよ、お前!ってね。

先週の土曜日、その前週に泣く泣くお断りしたお客さんが来てくれた。
それはつまり「髪を切りたいぜ!」という原始的衝動を一週間我慢してくれたということなわけで、「ありがとうございます(ペコリ)」と告げたら、「いやいやココで切るのが好きなんです。落ち着くんですよ」とのこと。

この「落ち着く」ってキーワード。
時折、お客さんたちから頂戴するのですが、よくよく考えたら、この言葉って最大級の賛辞なんジャマイカとあらためて感じ入ったんだった。

だって自分が「落ち着く」って言葉を枕に場所や空間や時間や関係を表現を もししたのなら、それってつまり「最高なんです!」という意味合いなわけで、なんか今更ながら とてつもなく嬉しい御言葉だよな……ってね、感無量だなってね。

自分の “落ち着く場所” って、どこだろうって考えてみた。
もしかしたら、この“落ち着く場所”を探すという行為が人生において大きな意味を持つんじゃ?なんて思い始めたんだったんだったんだったん。

そんなわけで、今日もマヒトゥ・ザ・ピープルの『不完全なけもの』を聴いている。
いや、聴きまくっている。
たまらなく優しい気持ちにしてくれるんだもの。

このアルバムと映画『東京ゴッドファーザーズ』が、ココ最近の大きな収穫だった。
大袈裟じゃなく「生きてて良かったぜ!」と感じさせてくれるような、私にとって、とても意味ある出逢いだったと思うのであります。
押忍。

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