たまには押し付けがましく

なんとなく録画しておいた『ワンダー 君は太陽』と云う映画をなんとなく観始めたら、これがとんでもなく良くて魂がブルブル震えたのでした。
これはもう是非とも妻さんと息子にも観てもらいたいと観終わる前に Blu-ray を注文しました。
録画したのは字幕入りだったわけで、それだと六歳の息子にはまだ難しいですからね。
ものすごく押し付けがましいのは百も承知。
でも、たまにはこういう押し付けもありじゃないかと。
これぞ家族の特権ではないかと。
そう開き直ることにしたわけです。
この映画。
主人公のオギーという男の子は、トリーチャー・コリンズ症候群という先天性疾患が原因で顔が変形してましてね。
入退院の繰り返しもあり、ずっと自宅で学習を続けていたのですが、容態も安定してきたので学校に通うことにしたのだけれども、そしたら本人と家族の予想&不安は的中。
クラスメートから差別とイジメを受けるわけです。
でも、そんな中でも心通わす友人が少しずつ出来てくるという展開。
私はですね。
それはもうしょうもない無知でバカで未熟な子供でしたからね。
多分、こういうコがクラスにいたら、きっと差別しイジメる側の人間だったと思うのです。
でもね。
もし、こういう映画を観る機会が私にあったならば……
もしかしたらこの映画にも出てくるオギーと心通わす少年少女たちのような振る舞いも出来たんじゃないかって思うのです。
うちの六歳児は、これからどっち側の人間になるのかはわかりません。
私の願いとしては、差別とかイジメをしないような人間になって欲しいと思っています。
だからね。
この映画を観ることで、息子がそっち側の人間になる可能性が少しはアップするんじゃないかと。
人に優しく親切に出来るようになるんじゃないかと。
人間の内面の価値には外見で推し量れないものがあるという考え方を持てるようになるんじゃないかと。
そんな物凄く独りよがりな願いを込めて「これ観てよ!」と薦めることにしたのです。
そんな方向づけをたまにはしてもいいですよね?
今はまだ理解出来ないかも知れない。
でも、近い将来きっとわかるときが来ると思うので、我が家にこの映画を常備することに決めました。
パッケージもステキですしね。
さてと。
それじゃあ、DOODLIN’ BARBER SHOP ORIGINAL TEE を遠方よりご注文していただいた方々に発送する準備が整ったので、クロネコヤマトに持って行きましょうかね。
実にいい感じに仕上がっております。
期待してください。
お楽しみに!
股旅。
 

スッキリ落ちた

オリンピック観戦チケット抽選、見事に全部落ちました。
全部当選しちゃったら大変だなぁむふ〜とほくそ笑んでいたかつての自分にトペ・スイシーダ喰らわせたいです。
まだまだチケットゲット出来るチャンスはアルらしいのですが、ちょいと今は何としてでもゲットしてやるぜって気持ちが失せてます。
再び盛り上がる日は来るのでしょうか。
息子が今夢中になっているゲーム「マインクラフト」。
これがマルチプレイというのが出来て、ゲーム内の仮想空間に息子と一緒に入ることが出来るのです。
アイテムやら操作方法とかチンプンカンプンな私なので、すぐに悪いヤツに襲われてしまうのですが、そんなピンチのときに息子は疾風のように現れて、瞬く間に悪いヤツらを蹴散らしてくれるのです。
日頃の泣き虫息子とは正反対で、ゲーム内での彼はスーパーヒーロー。
彼がいれば全然安心。
困ったときは彼を呼べ。
息子は、なんとも頼りになるナイスガイなのです。
こんな経験、ゲームでないと出来ないですよね。
息子六歳、私四十八歳。
実生活では有り得ない関係性ですもの。
それがゲームだといきなり有り得るようになるわけです。
あらためてゲームって凄いなと思わざるを得ない。
いや、ゲームではないな。
この「マインクラフト」というゲームが凄いのですね。
さてと。
予定では、今日ニューTシャツが納品されるはずなのですが、今の所その気配はナッシング。
毎年、この時期なんらかのTシャツをリリースしているので、新しいTシャツを手に取ると「もうすぐ夏だな感」がいっそう増すのです。
昨年は酷い暑さでした。
今年は幾分過ごしやすくなりますように。
エアコンが効きますように。
冷しゃぶ食べたい。
それでは股旅。
 

21世紀の……

梅雨のしとしと雨降る中、私はKing Crimson の “21st Century Schizoid Man Including Mirrors” をまあまあ大きい音で聴いている。
この曲の邦題は現在「21世紀のスキッツォイド・マン」となっているが、私が初めて聴いた三十数年前は「21世紀の精神異常者」だった。
どうやら差別的理由が云々だそうだが、インパクトは十分の一ぐらいになっちゃったなと思う。
(兄たちにヤバい音楽があるんだぜと聴かされたのがこの曲が収録されているアルバム。曲のヤバさよりジャケットのヤバさに震えた)
あの頃は、21世紀なんてまだまだ遠い未来のことのように感じていたが、あれよあれよと言う間にすでに2019年。
ありゃまこりゃ的言う間に、二年後には私も50歳になる。
全くもってふざけた話である。
ギャグである。
でも、1969年、今母50年前に発表されたこの曲、このアルバムに古さを私は感じない。
かといって新しさを感じるわけでもない。
新しいとか古いとかって、もうやめにしませんか?
ってどこかで誰かが言ってそうだ。
東京オリンピックのチケット抽選も一応申し込んだ。
なんだか当選する気がする。
お客さんに薦められて読み始めた『7人のシェイクスピア』(ハロルド作石著)がたまらなく面白い。
シェイクスピア、名前はよく聞く、代表作もいくつか挙げられる。
でも、全然知らない。
そんな私にはビッシビシ響いた。
シェイクスピア、ちょっと真剣に向き合ってみよう。
語り継がれてきたもの。
聴き継がれてきたもの。
そういうものへの関心をもっと持たなくてはという思いには以前から駆られていた。
新しいものも大事だけども、今の私の心身にはマスターピース的なものの方がジャストフィットスムーズインのようだ。
すでに評価されたものは識るべきだ。
それが多分教養とか知性に繋がるはずだと信じている。
新しいもの、古いもの、どちらも肯定出来ればなと思う。
股旅。

それが正解

四年前に店前に植えた白樺がココに来てグググイと枝葉を広げている。
随分と大きくなったもんだとコッソリ嘆息したりしているのだが、こんな何でもないようなことが幸せなのだと感じ始めた48歳の床屋のおやじさんである。
息子の中ではただいま空前のコウンブームが来ている。
小学校から帰宅するなり「今日、転校生が来たんだ!」と云うので、なんて名前のコ?と訊くと「コウン!」と叫ぶ。
転校生の名前がコウン?
そんなことは有り得ないわけで、大笑いしてしまうわけだが、そこがまた息子にとっては嬉しいポイントらしく、ますますコウンコウン言うのだ。
息子がハマっているマインクラフトと云うゲームの中でも、何かに名前を付けるとき「コウンちゃん」にしようとしていた。
だがしかし、ゲームはそれを拒否したのである。
「その名前は、どこかで誰かが不快に思う可能性があるからダメ!」とのこと。
ゲーム、偉いぞ!

思い返せば、私にも幼少時コウンブームがあった。
誰もが毎日せっせと出すものなのに、何がどう面白いのか全然説明出来ないのだが、子どもにとっては最高のオモシロネタなわけで、だからきっと「コウンドリル」なんつーふざけたものが飛ぶように売れるのだろう。
確かにあのドリルだったら、オモシロ楽しく勉強が出来そうだもの。
考えた人、すごいぞ!

それにしても山里亮太さんと蒼井優さんの結婚には驚いた。

あの記者会見は良かったな〜
二人ともカッコイイなと思った。
なんかさ、そこら辺に転がっているしょうもないコウンみたいな概念をぶっ飛ばしてくれるような痛快さがあったぜと感じるのである。
大橋トリオさんが、インタビューで曲作りの際に
「自分が踊りたくなるかどうかが大事。それがたとえダンスチューンでなくても踊りたくなったら正解。バラードでも自然と身体動いちゃうようだったら正解」
みたいなことを言ってて、これもまたコウン的概念を気持ちよく吹っ飛ばしてくれる痛快さを感じたんだった。
ダンスチューンでなくても、それがバラードだろうとも、自然と身体が動くような音楽……
自分もそういう音楽が好きだぜとおこがましくも勝手に共感させていただいた。
そして、それは嬉しい発見でもあった。
ありがたし。
 
 

神様が見ているよ

例えばの話です。
今日は十人のご予約をいただいている。
これはなかなかの大忙しだぜ燃えるぜって日に一人目のお客さんに話したネタが大ウケだったとします。
こんなに笑っていただけるのなら……
と、そのあとのお客さんに同じ話が出来るかっつーと、それが出来ない自分がいます。
なんだかほら。
神様が見てる気がするじゃないですか。
「ウケたね。良かったね。
でもそれまた他のお客さんにも話すの?
ウケることがわかったから、こりゃ鉄板ネタだぜって連発しちゃうの?
ふ〜ん……へ〜……それってちょっとイージーじゃない?
まあ、神様別にそれでもいいけどさ……」
って、こんな感じに神様に思われちゃいそうじゃないですか。
だから出来ないんです。
多少アレンジを変えて話すこともありますが、基本十人十色のお話をしています。
テレビを見ててですね。
芸人さんが、前にも見たことあるネタをやってることってあるじゃないですか。
あ〜これはもう鉄板だ、これなら確実だって思ってやっているんだなぁって思っちゃうんですよ、私。
実にイヤな視点で見ちゃっているんですよ、オレ。
でも、ダウンタウンの松っちゃんがエッセイか何かで書いてましたけど、ダウンタウンのは同じネタは二度とやらないらしいですね。
きっと、ダウンタウンのお二人も「神様に見られている!」って感じちゃっているんですよ。多分。
だけどもだけど。
数日経つともう神様効果薄れちゃってですね。
同じネタをバッシバシ話しちゃったりすることもありましてね。
最悪の場合、同じネタを同じお客さんに話しちゃっているときがありますからね。
「あ、その話聞くの千回目です!」
恥ずかしくて気絶しそうになりますね。
さてと。
草むしりの続きをやりましょうかね。
草むしりをした翌日に、庭に興味津々なお客さんが来たりしますからね。
うふふ。