同時に起きる、もしくは遅れて気づく

“Occurring simultaneously or awareness being delayed”

同時に起きる、もしくは遅れて気づく

これはもしや貴方への何かしらのメッセージじゃないかしら……
ってことで妻さんが激写してくれました。

確かに、何故だか心の奥底に響くものがあるので、これはきっとメッセージなのだと思います。
こういう感覚、大事にしたいですね。

遥か遠方より毎度自転車に乗って来てくださるお客さんが、

「DOODLIN’ BARBER SHOP までの道のりを えっちらおっちら 自転車を漕いでいると、子どもの頃の夏休みを思い出すんですよね。
匂いとか、風の感じとか陽射しとか……」

と言ってくれて、これはきっと何かしらの御褒美に違いないぜと思いました。
何だか嬉しかったんです。
こういうのって、理屈じゃないじゃないですか。
でも共有出来る感覚っつーかなんちゅうか本中華。
絶対的な “良い” 感じ。
こういうのは尊いじゃないですか。

お盆をちょっと過ぎたこの頃合。
ケツメイシの『夏の思い出』が、頭の中をエンドレスでグルグル巡るのは何でなんでしょうね。
この頭からずっと同じフレーズが繰り返されることを “イヤーワーム” って言うらしいです。

この現象。
原因はまだ解明されてないそうです。
ある人にとっては、これがとても悩ましい現象だったりするかもですが、私はこの “イヤーワーム” が好きです。
頭から離れね〜!ってニヤニヤしちゃいます。

同時に起きる、もしくは遅れて気づくか……

ともあれ、今日も結構良い感じです。

股旅。

灼熱の中での聖地巡礼

灼熱の日々が続いております。
毎年のようにボヤいてますが、私が子どもの頃の夏はこんな酷暑ではなかったのにな……

最高気温が 32、3℃ 行こうものなら「すわ、こりゃヤバい!」と慌てたものですが、今やそのぐらいでは「ぬ?ちょっと過ごしやすいかも!もしかして?」となっているのだから、これは多分きっと我々が想像している以上に異常事態なのだと思います。

そんなアツアツ酷暑の中。
先日の店休日にほてほてとお台場にあるダイバーシティまで行ってきました。
お目当ては、機動戦士ガンダムのプラモデル 略して “ガンプラ” の聖地『ガンダムベース』です。

私が子どもの頃は、そこら辺にあったプラモデル屋が今や何処にもないというこれまた異常事態なわけでして。
で、じゃあネットで買おうかとなると高くなってるし送料かかるわだし、数少ない模型店に足を運んでもガンプラは完売、これは私が子どもの頃と全く同じで、「おいおい、ふざけんなよ!」状態なわけです。

で、この「ガンダムベース」なのですが、ここはちゃんと定価販売ですし、その品揃えも半端ない。
わざわざこんなところまで来なくちゃならない哀しみは確かにありますが、店内に入った瞬間、そんな思いは霧散しました。
パラダイス……まさにそんな言葉が相応しい夢の空間でしたもの。
はしゃぎ回る息子以上に、51歳ナイスミドルの心の奥底は燃えたぎりましたもの。

私が狙っていたキットが売り切れだったのは「ここでもかよ!」と落ち込みましたが、息子が欲しがっていたガンダムベース限定のHG 1/144 ザク はあったのでヨシヨシでした。

で意気揚々とダイバーシティを出ようとするとドラえもんショップがあったのです。

「寄ってく?」

と息子に訊いたら「ここはいいや」と足速に通り過ぎたのでした。
あんなに好きだったドラえもんなのに、見向きもしないとはな。
知らぬ間に成長しているもんなんだな……
と床屋のオッサンはしみじみしたのでした。

で、ダイバーシティ前の広場にドドンと立つ実物大ユニコーンガンダムの前で平伏し、写真を撮らせていただき、おまけでドラえもんと息子とのツーショット写真も撮って、灼熱の中帰路についたわけです。

私が子どもの頃に拗らせたガンプラへの思い。
息子の成長。
いろんな思いが錯綜した一日でございました。

涼しくなったら、また来たいなと思います。

それでは股旅。

それはもしかしたら何かしらのメッセージ

お客さんから『まんが道』(藤子不二雄 A 著)全巻をお借りしました。
前々からずっと「読みたい!」と思っていましたので、これは嬉しい。

さてと、それじゃあ早速読みましょうかね!
と第一巻を手に取ろうとしますと、おやおや?
何やら違う本が紛れ込んでいるではありませんか。

『赤めだか』(立川談春 著)

立川談志さんの弟子であられる談春さんのエッセイ集じゃないですか!
読みたい!とまでは思っていませんでしたが、気になる一冊です。

これはひょっとして「読むべし!」というメッセージなのでしょうか。
それとも、たまたま間違えで入ってたものなのですかね。

すぐに答え合わせしようかと、貸してくれたお客さんに連絡をしようかと思いましたが、イヤイヤこれはそんな野暮なことはせずにサラリと読破しときましょうかね。

なんかね。
この『赤めだか』には、今の自分に必要なフレーズが収められているような、そんな素敵な予感がしてしょうがないです。
こういう切っ掛け、プライスレス。
『まんが道』は言わずもがなです。

先週末、苗場で行われたフジロックフェスティバルにですね。
PUNPEE というヒップホップ アーティストが出演したのですが、そのステージで「Hero」って曲をやったそうで、私も好きな曲なのですが、その「Hero」の歌詞というかリリックというか、その中に

“あの芸術家たちも あの戦争に行ってたら死んでたかも
あの戦争の犠牲者の中にも 未来の芸術家が何人居たろう?”

ってフレーズがあって、そこが今のこの時代、時世にやけに響くよな〜って呟いている人をネットで見かけましてね。

あ、それ凄くわかる。わかっちゃうよ!
ととても共感したのでした。

戦争の対義語って「平和」だったり「対話」だったりするのでしょうけども、僕的には「芸術」ってのも ちょっとあるかもなと思ったのでした。

おまえ言っていること無茶苦茶だぜ!

と嘲笑されるでしょうけども、なんかさ、芸術の力というかね。
そういうのを信じたいなと思う今日この頃なのです。

股旅。

だから、僕はダメなんです。

しかし、まあ何ですな。

何度やっても G-SHOCK の時刻合わせってのは覚えられないもんですな。

それとネクタイ。
年に数回着用するかどうかって自由業の身なもんで、これもなかなか覚えられない。

理由はわかっているんです。
そもそも覚えようって気が微塵もない。
ま、検索すれば何とかなるっしょ!
って感じだし、実際何とかなってしまう。

こうなると人、いや、床屋のオッサン五十一歳ナイスミドルは学ぼうとしないわけです。
だから、僕はダメなんです。

やっと納品された『FUNK SOUL BARBER』ティーシャーツ。
(大変お待たせしちゃいました。まだ納品されてない色、サイズもありますが、それは来月末にはどうにかって感じです)

僕的には至極 “会心の出来” なのです。
洒落も効いてるし、ユーモア満点だし、いい塩梅の力の抜け具合だしで、そうつまり最&高なわけです。

でも、これを着て歩いたからと言って、誰もが振り返り「あれはなんだ?欲しいぞ!ふぁふぁーん!」となるわけでは全くなくて、それはまあしょうがないことだとは分かっているのですが、こんな良いのにホワイ?と本気で思ったりもしてます。

こんなこと書いてると後ろ指刺されてクスクス嘲笑されそうですが、良いんです。
五十路ともなるとさらに磨き込まれるんですよ、鈍感力ってヤツが。
どこからか何かがやってきて「それでいいじゃん」と肩を叩いてくれるんです。
これもまた幸福の一つの形なのです。

FUNK SOUL BARBER

息子が描いてくれた私の似顔絵が、なんだかイイ塩梅で力が抜けてて、かつちょっとエキゾチックな感じだったので気に入りました。

で、随分と出来上がるまでに時間を要してしまった新作『FUNK SOUL BARBER tee』と合わせてみたら、なんだかちょっと良い感じだったので、ジャマイカ音楽に脳みそ揺らしているところです。

こういう時間が自分を作るし自分を生かすものなんだと信じております。

ファンキーでソウルフル。
そんな人間になるには何をどうしたら良いのでしょうか。
その答えをカバンの中も机の中も探したけれど見つからなくて、それよりユルい音楽に合わせて踊ってみたら、あ、そんな愚問に答えなんてないんだよな〜ってことに気づいたわけです。

これもまた音楽の力。
音楽はいつでも味方になってくれるのよね。

で、今年まだ一匹もゲットしてなかったカブトムシちゃんなのですが、昨日やっと捕らえました。
オス三匹をいっぺんにです。
上がりましたよ、テンション。
小躍りしながら雑木林を出てきたとき、ちょっとだけファンキーでソウルフルなナイスミドルに近づけた気がしました。

「笑う門には福来る」って諺があるじゃないですか。
あの笑う門の “門” って、家とか家族を意味するんですよね。
個人じゃなく“家” なんですよ。
だからね。
まずは自分が日々笑って過ごせるようにしたいですね。

そのためにはどうすれば良いのか……
五十路ともなると、それがわかるから安心安心。
何事も日々の積み重ねであるわけです。

ドラマ「芋たこなんきん」劇中のセリフ

『集団の力も大事やけど、結局は一人一人の思い。
揺るがへん自分を作るのが先やと思うで……』

がやけに響く五十一歳の夏なのです。

それでは股旅。